膝関節の歪みと痛み [傷病と整体]
膝関節には、大きく分けて伸展機構と屈曲機構があります。
伸展機構は大腿骨と膝蓋骨の関節で大腿四頭筋が関わります。
屈曲機構は大腿骨と脛骨の関節で 大腿二頭筋が関わります。
膝関節は伸展時には脛骨は外旋し 屈曲時には内旋します。
即ち、
脛骨の外旋側の 膝の伸筋が緊張し、脛骨内旋側の膝の屈筋が緊張しています。
この微妙なバランスにおいて膝関節は正常に作動するのであって、
筋肉にアンバランスが生じると関節のアライメントが不正合となり、
関節の屈伸時に 内・外旋の左右差が生じてきます。
先日、数年ぶりに来院された、店舗経営者をされている患者さんは、
左膝に違和感を感じながらも、来客者の為に、冷房を強めに設定した中で、
仕事をされ、帰宅しては、軽くシャワー程度で済まされていたそうでした。
いつもの様に仕事を終えて、バスステップを上がろうとした際に、膝に衝撃痛が入って、
周辺の人の介助で乗車するハメとなり、〝ついにやってしまった〟 と思われたそうでした。
翌日には、訪問先の玄関にたどり着いた途端に、全く動けなくなった との事で
「もう、ダメだわぁ~ お願いでぇ~す、何とかしてくださぁ~い」と電話を受けました。
来院され、両膝を比較したところ、御本人もハッキリと、膝蓋骨の歪み を認められました。
この方の左膝蓋骨は 外側が上になる形で傾いていました。
これは、膝蓋骨(膝のお皿)を真直ぐに保持している外側広筋と内側広筋の緊張のバランス
が崩れ、外側広筋の緊張が強くなった為 引っ張られて傾いていたのです。
そこで、「痛いのは嫌だぁ~」と言われながらも、〝腱はじき術〟を受けられ
「自分が思っていた箇所と違うところで、痛い! でも、コレが悪いんだって言うのが解るぅ~」
と、一寸 騒がれつつも、ゴリゴリと異常に硬くなっていた腱を弾き 強張りが緩んできたら
「あぁ~先っき迄と違って、痛気持ちいぃ~」
と、声のトーンも穏やかになられてきました。
そこで、もう一度、膝の歪みを確認したら、本人さんも、「アッ!真直ぐになってるね!」
と 弾んだ声になっておられます。
加えて、御本人が症状を訴えられていた 膝の内側の筋肉の腱を
〝腱はじき術〟にて緩めた後、膝裏の内側ハムストリングスを緩める操法
を行いました。
これは、内側・外側のハムストリングスの緊張バランスの崩れによる
膝の屈伸時の 運動軸のズレを矯正する操法です。
この方は、体幹や関節を曲げる筋肉=屈筋が緊張する側に痛みが出る―左重心タイプ―なので、
この操法と屈筋系の椎骨の調整を加えたところ、帰りには
「膝が痛くない!」と言いながら来院時に引きずって入っていたのがウソの様に、
スタスタ歩かれたのは勿論、屈筋の緊張が緩んだ事で 背中が伸びて
姿勢も良くなっておられました。
この様に 膝関節は 屈伸を主体とする蝶番関節なので、屈筋と伸筋のバランス と
膝蓋骨を支える筋肉のバランスを調整する事で、
症状や動きを改善できるのです。
☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。
応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。
どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目 2018年3月29日発売です 新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓
岐阜市 マサゴ整骨院/福富健康院 058-252-3502 〔予約制〕 当院ホームページ https://ma35.net/
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
伸展機構は大腿骨と膝蓋骨の関節で大腿四頭筋が関わります。
屈曲機構は大腿骨と脛骨の関節で 大腿二頭筋が関わります。
膝関節は伸展時には脛骨は外旋し 屈曲時には内旋します。
即ち、
脛骨の外旋側の 膝の伸筋が緊張し、脛骨内旋側の膝の屈筋が緊張しています。
この微妙なバランスにおいて膝関節は正常に作動するのであって、
筋肉にアンバランスが生じると関節のアライメントが不正合となり、
関節の屈伸時に 内・外旋の左右差が生じてきます。
先日、数年ぶりに来院された、店舗経営者をされている患者さんは、
左膝に違和感を感じながらも、来客者の為に、冷房を強めに設定した中で、
仕事をされ、帰宅しては、軽くシャワー程度で済まされていたそうでした。
いつもの様に仕事を終えて、バスステップを上がろうとした際に、膝に衝撃痛が入って、
周辺の人の介助で乗車するハメとなり、〝ついにやってしまった〟 と思われたそうでした。
翌日には、訪問先の玄関にたどり着いた途端に、全く動けなくなった との事で
「もう、ダメだわぁ~ お願いでぇ~す、何とかしてくださぁ~い」と電話を受けました。
来院され、両膝を比較したところ、御本人もハッキリと、膝蓋骨の歪み を認められました。
この方の左膝蓋骨は 外側が上になる形で傾いていました。
これは、膝蓋骨(膝のお皿)を真直ぐに保持している外側広筋と内側広筋の緊張のバランス
が崩れ、外側広筋の緊張が強くなった為 引っ張られて傾いていたのです。
そこで、「痛いのは嫌だぁ~」と言われながらも、〝腱はじき術〟を受けられ
「自分が思っていた箇所と違うところで、痛い! でも、コレが悪いんだって言うのが解るぅ~」
と、一寸 騒がれつつも、ゴリゴリと異常に硬くなっていた腱を弾き 強張りが緩んできたら
「あぁ~先っき迄と違って、痛気持ちいぃ~」
と、声のトーンも穏やかになられてきました。
そこで、もう一度、膝の歪みを確認したら、本人さんも、「アッ!真直ぐになってるね!」
と 弾んだ声になっておられます。
加えて、御本人が症状を訴えられていた 膝の内側の筋肉の腱を
〝腱はじき術〟にて緩めた後、膝裏の内側ハムストリングスを緩める操法
を行いました。
これは、内側・外側のハムストリングスの緊張バランスの崩れによる
膝の屈伸時の 運動軸のズレを矯正する操法です。
この方は、体幹や関節を曲げる筋肉=屈筋が緊張する側に痛みが出る―左重心タイプ―なので、
この操法と屈筋系の椎骨の調整を加えたところ、帰りには
「膝が痛くない!」と言いながら来院時に引きずって入っていたのがウソの様に、
スタスタ歩かれたのは勿論、屈筋の緊張が緩んだ事で 背中が伸びて
姿勢も良くなっておられました。
この様に 膝関節は 屈伸を主体とする蝶番関節なので、屈筋と伸筋のバランス と
膝蓋骨を支える筋肉のバランスを調整する事で、
症状や動きを改善できるのです。
☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。
応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。
指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ
- 作者: 福富章
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目 2018年3月29日発売です 新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,404 円
岐阜市 マサゴ整骨院/福富健康院 058-252-3502 〔予約制〕 当院ホームページ https://ma35.net/
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村