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上肢の拮抗筋について [整体基礎理論]

肘を曲げて力こぶを作る筋肉である上腕二頭筋と、

肘を伸ばしてパンチを出す筋肉である上腕三頭筋は、

作用が全く反対であり、拮抗筋と言われています。

ボクサーは、パンチを出す動きを繰り返す為、伸筋が発達します。

以前、世界タイトル戦での選手紹介で、リーチや体重と共に、握力が

紹介されていましたが、

ある世界チャンピオンは、左右共28㎏と女性並みの数字に

びっくりした記憶があります。

伸筋を鍛えると屈筋は反って弱まってくる様なのです。


先日、世界チャンピオンに返り咲いた長谷川穂積選手が、

「拳を握ったままパンチを打つとスピードが落ちるので、

相手の顔面に当たる瞬間に握ってダメージを与えている」と、

テレビ番組でその強さの秘密を語っていました。

即ち、屈筋を緊張させると伸筋は緩む為、

拳を握るとスピードがでないと言う事です


これは『アーチバランス療法』の理論と全く同じで、非重心側、即ち、

上腕三頭筋〔伸筋〕の緊張側では必ず上腕二頭筋〔屈筋〕が弛緩する為、

万才検査をして左右の肘の伸び具合を比較すると 非重心側の肘が伸びます。

重心側では、上腕二頭筋が緊張して、上腕三頭筋が緩む為に

万才検査をすると肘が縮みます。


又、重心側緊張の棘上筋と 非重心側緊張の広背筋も、拮抗筋となります。


棘上筋は肩関節の外転筋で上腕を体幹から遠ざける動きで働き、

広背筋は内転筋で、上腕を体幹に近付ける動きを主ります。

これらは、〝重心系〟という同じ仲間の筋肉なので、

相関性を持つのです。


又、〝捻じれ系〟に分類される 大円筋・肩甲下筋は、肩関節の内旋、

即ち、上腕骨が骨長軸を中心に内側に回る動きに働き、

棘下筋・小円筋は、肩関節の外旋、

即ち、上腕骨が骨長軸を中心に外側に回る動きに働き、

拮抗筋となる訳です。

これらは、〝捻じれ〟という捻じれを伴う動きに関わる筋肉である為、

〝重心系〟の筋肉とは、何ら相関性を持たないのです。







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