逆モーション療法と バランス療法

操体法　を確立された橋本敬三先生は、その著書の中で、

痛みを感じる方向への動きと逆方向の、逆モーション　の動きが、

関節の矯正刺激となり、痛みが消失する動きである　

と言う論を　展開されておられます。


バランス療法　においては、先ず、

動き易い方に動かして動き難い側の動きの可動をつけてから、

動き難い方向、つまり、矯正方向に動かす方法を取ります。




例えば、頸が左に向き難い場合は、息を吐いた時　首を右に
回旋させて左向きの可動を付けたのち、

左に息を吸った時に回して調整します。


これは、

筋肉の流れる(捻じれる)側に、息を吐いた時に捻じれに順方向に回してから、

捻じれに逆らう方向に　回す方法です。


しかし、いつも、左側への頸の回旋の可動が少ない方が、寝違い・むち打ち　等で

急に右に向き難くなった場合には、向き易い方に呼気で回し、向き難い方に吸気

では、頸は動く様になりません。


この場合、

頸が動かし易い方向の動きを制限させている筋肉の、

硬直、痙攣状態を改善させる事が必要です。


逆モーションが上手くいく時とそうでない時があるのは、その為です。


又、手蛙操法の様に、左右の上肢を動かすものでも、

先ず、肩甲骨の内旋側・外旋側を見極めてから操作します。

なぜなら、

手蛙操法の拳上回転の動作は、肩甲骨の下角を閉じる動きだからです。


しかし、肩の巻き込みにより、本来閉じている筈の肩甲骨が開いて見える事があり、

手の感覚にだけ頼る検査だけでは、間違う事が多いのです。


バランス療法　の歪みの検査は、

筋肉の緊張や筋肉の捻じれ方向、肩甲骨や骨盤の歪みを

正確に知る事が出来るのです。






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タグ：無痛整体　バランス療法　手技研　操体法 筋ツイスト