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手足のむくみ と手足の痛み [傷病と整体]

腱鞘炎をはじめ、手足の痛み・痺れ を訴えられる方の多くに、ベースとして
〝むくみ〟が存在する事が多い様です。
腎臓病・心臓病・がん 等の 病気が原因の むくみは別として、

我々が関わる むくみ には、

1 リンパ性のむくみ
2 静脈瘤によるもの
3 ホルモンバランスの崩れ によるもの
があります。

1 リンパ性のむくみ
皮下には毛細血管やリンパ管が張り巡らされていて、細胞から血管、リンパ管へは
水分、老廃物が受け渡しされています。
血管と細胞の間を受け渡しするのが細胞の周りにある細胞間液で、
長時間の立仕事・ディスクワーク・長歩き・飲酒・塩分の取り過ぎ等の原因で
細胞間液が増え、細胞間に余計な水分が溜まる事によるものがあります。

最近の傾向としてよく見られるのは、猛暑の為、水分を多量に摂取し、
冷房をかけたまま寝る事により、汗により水分が排出されず 細胞間に貯留され、
翌日 冷房の中で立ち仕事・ディスクワークをする事で脚が むくむ、
一日中パソコン操作をし、腕の筋肉や指の腱が収縮を続け固く強張る事による
循環障害により 手が むくむ と言うものです。

手足は末端にある為、心臓のポンプにより還流する事が出来ず、
筋肉のポンプにより、末端の血液やリンパを戻しますが、
長時間の筋肉疲労・負荷による筋・腱の硬直、拘縮が起きると、
ポンプ作用が働きにくくなり むくみ が発生します。
足においては、重心の偏位により、足を前後・左右から支える筋肉に負担が掛り、
硬直する事で ポンプ作用を失い むくみ を起こしている事も多いです。

『腱はじき術』 により、筋肉や腱の硬直・拘縮を取り除き、
筋・腱の柔軟性を取り戻させる事で、正常なポンプ作用が働き、
むくみ や むくみによる痛み・痺れ が緩和されるのです。

又、筋のポンプと並び、胸郭の運動による 胸腹のポンプも 
リンパの還流をより活発にする為、
『バランス整体』 により、呼吸筋・胸郭のバランスを整え、
深くスムーズな呼吸が行える様にすると、更なる効果が期待できます。


2 静脈瘤によるもの
当院では、片足が 「大きく腫れて、靴が履けない」、「靴を履くと痛い」
と訴えられて 来院される方が結構おられます。
この〝腫れ〟の正体は <むくみ>の事が殆んどですが、
この場合は、血管性―静脈瘤による事が多いです。

そして足の静脈は、重力に逆らって血液を心臓に戻さないといけ無い為に、
筋肉ポンプの力が必要なのと同時に、逆流を防ぐ為の弁がついています。

その弁が 機能せず静脈の血液が逆流して、足に溜まってしまう病気が
下肢静脈瘤なのです。
足のむくみや血管が浮き上ったりして 瘤の様に膨れ上ったり、クネクネと蛇行
しているのが皮膚の上から見てとれます。

むくみ 以外にも、だるみや痛み、熱感、足が攣る 等の症状が現れます。
熱感―足がほてる がある為、足を冷したり、冷房の中でも 靴下を履かずに
過ごしたりして さらに血流を悪くしている事も多い様です。

先日、来院された方は、左足の甲が むくんで腫れて靴を履くと痛くなり、
そのうちに「靴が履け無くなった」 と訴えられて、来院されました。
本当に、足の甲と内踝辺りを中心に 2倍位に足が赤黒く膨れ上がっていました。
きっかけは、もう片方の右足を打撲した事で 歩行時に 左足に負担を掛けていたら、
むくみ が出てきたそうです。

やはり、足がほてる為、夏になってからは、一度も湯船に浸かった事が無く、
冷房の部屋でも 短パンに裸足で過ごして見えたそうです。

足部の腱を弾き出して暫くしたら、むくみ が減ってきたと同時に、
足背部に怒張して蛇行した静脈が現れました。

〝腱はじき術〝に加え、足の重心を調整すると共に、シャワーだけの入浴を止め、
「たっぷりと半身浴をしてもらう様に」 と 指示しました。

半月経った今、むくみ は かなり軽減して、靴下も履ける様になって
足の痛みもほとんど無くなり 靴を履ける様になっておられます。

他の患者さんでも、静脈瘤による痺れや痛みが、〝腱はじき術〟をすると
「血行が良くなった」と解ると同時に 「楽になる」と みなさん喜ばれます。
もっとも、根本の解決には至らない為、定期的に施術する必要はありますが…

3 ホルモンバランスの異常による むくみ
女性の場合、ホルモンの影響で むくみ が現れる事が多い様です。

生理前や妊娠中期から後期にかけても、むくみ が出易くなるほか、更年期にも
むくみ易くなります。

腱鞘炎の原因として、手のむくみ がベースになる事が多いのですが、
卵巣を全適された後に 顔や手が酷く むくんで 
両手の指3本ずつと、足の指2本に 腱鞘炎が起きた患者さんや
卵巣が腫れた為 生理を止める薬を処方されてから、手の指の2本ずつに
腱鞘炎が起き、施術に来院された 後輩の先生の例を考えても、
女性ホルモンと むくみ、腱鞘炎 に強い関連性があると思われます。

又、むくみ の原因となるものに、ストレスホルモンである
コルチゾールと言うものがあります。
このストレスホルモンは、 女性ホルモンに影響を与えて、
むくみ を起こさせるほか、女性ホルモンに関係なく、ストレスホルモン独自の働き
によっても、むくみ を発生させます。

女性は黄体ホルモンが水分を溜め込む性質を持つ為、生理前や生理中になると
むくみ が ひどく なりますが、ストレスでストレスホルモンのコルチゾールが増えると、
水分の排泄システムが妨害され 体が水分を溜め込む様になるのです

この場合は、局所のむくみの処置に加え、ホルモン系の調節と水分代謝のポイント、
ストレス系による自律神経のアンバランスの調整を 『アーチバラン整体』により
行う事で 解消される事が多いです。








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