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膝関節の歪みの観察と調整 [歪みの解説]

膝関節の痛みや動きの異常を施術するには、膝関節のアライメントを
正常にする必要があります。

膝関節の痛みや動きの異常がある場合は、膝眼という部位に
アンバランスが観察されます。

膝関節の前面の 膝蓋骨の下の膝蓋靭帯の両側に内側膝蓋支帯と外側膝蓋支帯
があり、それぞれの内側に 内膝眼外膝眼
言われる 凹みが観察できます。


膝関節の伸展時、前側の安定に働く、膝蓋大腿関節は、
大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋からなる 
大腿四頭筋という筋肉のバランスにより成り立ちます。


そのうち、内側広筋と外側広筋の 緊張バランスにより、
膝眼の高さの差が出現します。

膝眼の高さの差は、重心側では内膝眼が下がり、非重心側で外膝眼が下がります

その場合、膝蓋骨が傾いて、大腿骨と膝蓋骨と脛骨の連結の軸が真直ぐでなくなり、
立位や膝伸展時の安定性を欠いて 膝蓋骨回りの痛みや違和感の原因となります。

この場合、先ず、緊張している広筋の腱を弾いて緩めると、同側の膝眼が下がり
膝眼の高さが揃ってきます。


それから、膝眼の調整を加えると、
膝眼の高さ、膝蓋骨の傾斜がきれいに整います。

これにより、伸展位による膝の安定性が増し、屈伸動作でおきている負担が減り、
膝関節が スムーズに動くようになります。

中間広筋の線維は膝蓋上包に停止ししています。

膝蓋上包は 大腿骨顆部と膝蓋骨を繋ぐ滑液包であり、
膝窩大腿関節の活動性の効率化に寄与していますが、中間広筋が拘縮すると
中間広筋の瘢痕化、膝蓋上包の癒着をひき起こし、膝蓋骨の運動を著しく制限し
関節拘縮の原因となります



膝眼のバランスは、膝の伸展機構における.バランスを形成しますが、
屈曲機構のバランスは大腿二頭筋と半腱半膜様筋のバランスで成り立ちます

このバランスが崩れると、膝関節を曲げた時に 大腿と下腿の角度に捻じれが生じ、
膝関節の屈曲制限と屈伸痛をひき起こします。

重心側の内側ハムストリングスが緊張し、非重心側の外側ハムストリングスが緊張します

また、半膜様筋と膝窩筋は 半月板に線維を送り、その過緊張により
膝の屈伸の際の 引っ掛かりをひき起こします。

半月板とは、膝関節の間にあってクッションとなり、膝の円滑な運動を助ける働きをする
軟骨組織です。


半腱膜様筋の拘縮は 内側半月板の挟み込みによる膝窩痛をはじめ、
膝屈曲に伴う 屈曲制限、屈曲痛に関与し、
膝窩筋の拘縮は、外側半月板の挟み込みによる膝窩痛をはじめ、
膝屈曲に伴う屈曲制限、屈曲痛に関与します。


半膜様筋と膝窩筋の腱を弾き 拘縮を緩める事で 
半月板の動きがスムーズになり、
膝関節の屈曲制限を緩和できます

膝関節の運動痛や運動制限は、腱はじき術による効果が高い傷病と云えます









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