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 一般的な手技療法の刺激法と 『アーチバランス整体』 の刺激法 [オリジナル治療法]

一般的には 手技療法の刺激法には、
擦る、揉む、捏ねる、叩く、震わす、押さえる
の 6種類があると言われます。

このうち、『アーチバランス療法』 では、
マッサージで最も用いられる 揉む・捏ねると云う
刺激法は行わず、押さえる、擦る震わす叩く 刺激に加え、弾く 
と言う刺激法を用います。

揉む・捏ねるの刺激は行いませんが、押圧の後に 皮膚や筋肉に
上下・左右、回旋の刺激を 調整目的で
入れることはあります。

1.擦る 刺激

やり方にによって、筋肉を緩める・神経を鎮静させる事も 
筋肉に力をつけ神経を鼓舞することもできます。

骨折・靭帯損傷などの怪我や脳卒中の後遺症などの
リハビリの時に用いる軽擦法は、末端から心臓に近い方向へ向かって(求心的)
マッサージします。
それにより、血液やリンパの流れを良くして、新陳代謝を盛んにします。

それとは別に、私達が転んだ時に 思わず膝を擦ったり、
頭をぶつけた時に頭を撫でたりします。

これは、軽く浅い所への刺激にて 皮膚の受容器に刺激する事により、
知覚神経の興奮を抑えるのです。

アーチバランス療法でも、知覚過敏を起こしている場合、肋骨・顔面など過敏な部位では、
知覚神経を緩める目的で ごく軽い刺激で擦る事があります。

2.押さえる刺激

皮膚に指先で圧迫を与える方法で、一般的に強い圧は神経を緩めて 鎮静させ
弱い圧は 神経を鼓舞させるといわれますが、これは、皮下・筋肉に至るまで
刺激した場合における作用です。

『アーチバランス療法』 の刺激の様に、皮膚にごく軽く触れる位の刺激では、
刺激の受容器が異なるので、軽い刺激が、神経を緩ませ 鎮静に働き
強い刺激が鼓舞させる働きがあります

1 の皮膚を擦る場合に 鎮静させるか 鼓舞させるかの違いも、
刺激の受容器の違いにあります。

筋・腱の受容器への刺激が、小脳を介在する反射を起こすのに対し、
皮膚受容器への刺激は、視床下部から大脳を介在する反射を起こすため、
『アーチバランス療法』において、脊髄神経、自律神経、
椎骨などの調整刺激として用いられます。

また、『アーチバランス療法』では、一般的に用いる持続圧などの刺激時間による
機能亢進・抑制のコントロールではなく、
呼吸や刺激方向により、神経を抑制させる・機能を亢進させる、
筋肉を緩める・緊張させる などのコントロールを行います。



3.捻じる刺激

直圧の後に 指を回旋させます
これにより、力を付けたり 緩めたりのコントロールを行います

回旋する方向は、その方の歪みのタイプ、施術部位によって異なります。

深部に刺激を入れる時は、あたかも 木ねじを打ち込むが如く、
深部に刺激を入れる時の法則により、緩める、或いは力をつける方向に
回旋していきます。


4.叩く

軽く拳を握った状態 、手刀(手の小指側) または、手の平 等で叩きます。

軽く叩く事により、筋肉や血管を収縮させ、強く長い時間 叩く事で反対に血管を広げて、
筋肉を緩ませるといわれます。

最近、ウォーキングドクターのデューク更家氏が、とあるテレビ番組において、
叩くことで骨盤を支える筋肉が引き締まりる事で 骨盤が締まり
痩せるという 新しいダイエット方法を公開しておられました。

相撲取りやウェイトリフティング銀メダルの三宅宏美選手が、
試合前に、筋肉をパチパチと叩く・叩いてもらう事にヒントがあるそうです。

即ち、身体を叩く事で 神経が興奮し、アドレナリンが出て
筋力を発揮し易い状態になるという性質を利用しようと言うものです。

テレビでは、脇腹などを叩いて引き締める方法を紹介する前に、
パンパンと叩く刺激が、どのような作用・効果があるか 
タレントさんを実験台として解説がありました。

デュークさんに 少し押されただけでよろけていたタレントさんの 
内腿の筋肉を叩いた後に、もう一度 押されても よろめかなくなり、
タレントさんご本人もその安定感にびっくりされていました。

これは、
内腿を叩く事で、内転筋群が収縮し引き締まる事で骨盤を
しっかりと支えられる様になったからだと説明されておりました。

この様な 活法的な手段も、使い方によっては効果的で、今後、私も研究して
取り入れていく必要があると考えます。

私は、
筋肉を緩めるのは腱、筋肉に力をつけるのは筋腹を用いるのが効果的
と 考えておりますので、力の無い筋肉の 筋腹を叩くことで、
緩んだ筋肉に力をつける調整を行っていくと、
今まで以上の効果を上げれるのではないかと考えています。


5.震わす 、揺さぶる

指先や手掌を当てて振動させることで、
筋肉や神経の働きを亢進させる作用があると言われます。

それに対して、『アーチバランス療法』では、関節や肩甲骨・腸骨、
或いは 椎骨を把握して揺さぶり刺激を入れることがよくあります。

当療法では、揺さぶり刺激は、筋肉を緩める作用があると考えます。
揺さぶる事で筋肉を緩め、関節の可動域を広げるたり
椎骨に可動を付ける働きをさせるのです

いきなり 調整により 骨を整えようとしても反応しないので、
まず、揺さぶる事で、可動を出してから 矯正を行うのです。


6.弾く

『腱はじき術』にて、拘縮、痙攣した腱を緩めて関節の動きをスムーズにする他、
仙骨の前傾・後傾を アーチに関わる筋肉の腱を弾くことで調整するなど、
調整刺激としても用います。

急に 関節が動き難くなった、指が曲がり難い、頚が動き難い、肩を動かすと痛い
膝が曲がり難い・・・等、運動器系の傷病には即効性があります

肩こり、背中のツッパリなど、筋肉の緊張・硬直による症状にも、
適度な強刺激で 爽快感を伴いながら 症状が解消され、
揉み返し等、施術後の不快感も起き難いので、安心して受けられます。

『腱はじき術』は、日本古来にあった腱引き療法等とも似ておりますが、
拘縮を起こした筋肉を、伸筋・屈筋により呼吸や方向を決めて弾くという点
で進化させたもので、活法的な応急処置だけでなく、調整効果も期待できます

先に述べました様に、弾く刺激は、腱に行うには安全で有効ですが
筋腹を弾くと、歪みを増長させたり、余計に痛みが出たりする事があります

逆に筋腹は、押圧による調整刺激に反応しますが、腱は押圧刺激では
効果が入りにくいのです

これは、刺激を受け入れる受容器の違いによります


7.運動刺激

運動刺激には、大きく分けて 
ストレッチ系の刺激―筋肉の伸び縮みを主体とした動き
回旋系の刺激―筋肉の捻じれに沿って 又は、矯正方向に動かす
の2種類があり、これらを複合して用いる事もあります。

動かし方には、『アーチバランス療法』の理論に基づいた 〝動かし方の法則〟があり、
筋肉や歪みにより 動かす方向や呼吸などを決めて 動かします。

動かす時には、必ず 何処かを固定をして動かすため、固定の方向、呼吸の要素
加わってきます。

よく、「どんなことをするのですか?」「マッサージですか?」
「カイロプラクティックのようなものですか?」と問い合わせを受けますが、
これらの要素が複雑に合わさって 構成された技法で、
全ての動きや方向・呼吸に目的意味がある点で、既存の施術法を
例にとって 説明する事は難しいのです。









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