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関節の拘縮の2つのケース [医学一般]

拘縮とは、関節が硬くなり、関節が完全には曲がらない
或いは 完全には伸びきらない状態を言います。

拘縮を起こす状況には大きく分けて二 つの ケースがあります。

先ず一つは、関節を動かさない状態が長期間続いた事により生じるものです。

この様な状況は、意識が無い、重篤な病気等で寝たきりの状態が続き、
自分で全く動く事が出来ない場合の廃用性萎縮によるもの。
阻血によるフォルクマン拘縮もこれに含まれます。


脳卒中・脊椎損傷等により手足が麻痺して動かす事ができなくなった場合、
骨折、靱帯・腱断裂等でギプス・固定装具による固定を受けた場合等が該当します。


もう一つは、関節に何らかの病変が起り、拘縮が起こる場合です。
皮膚や皮下組織や腱、腱膜の瘢痕 又は 癒着による拘縮
骨の変性・増殖等による変形性関節症によるもの、慢性関節リウマチ・感染等による
炎症が原因となるもの、使い過ぎによる腱の痙攣によるもの があります。

炎症の際に生じる浮腫等による浸出液は、繊維素が多量に含まれる為に
周辺組織に線維化を促進し拘縮を発生し易くなると言われ、
関節の中の組織に変化が起こり、動きが悪くなります。

これらの場合、疼痛が筋の防御収縮や筋スパズムの原因となり、
筋の短縮や血流阻害により拘縮を助長する事があります。

その為、関節を動かさない事で発生した拘縮と混同してはいけないのは、
痛みを我慢させて関節を動かす事で関節拘縮を改善させ様とすると 却って悪化し、
拘縮を進める結果になる事が多い事です。

痛みを伴い動き難くなっている四十肩・五十肩、腱鞘炎、膝・手首・肘・股関節等の関節症
は、オーバーユース(使い過ぎ)や無理のし過ぎの結果として起こっている事が多く、
動かさない事で起こった拘縮とは原因も正反対なら、とるべき処置も 正反対なのです

即ち、膝が痛いけど歩けなくなるといけないから歩く
動かすと肩が引っ掛かって痛いから、動かなくならない様に動かす 
等という考えは間違っているのです。

疼痛の原因となる 筋・腱のスパズム、炎症を改善させる施術を行い、
疼痛が消失してから可動域を広げる運動を行わねばなりません。

無理な運動は、変形や拘縮の原因となる石灰様物質、関節の水の貯留を生み、
腱や筋のスパズムを発生させます。

痛みの為に動かさない事で 余計に固まるのが心配なら、
拘縮を起こしている筋肉の両端の腱を弾いて拘縮を緩める事がお勧めです。


又、緊張している筋肉は関節を動かさずに筋肉の付着している
起始部と停止部を固定して 軽くストレッチし、
力のない筋肉は、関節を動かさずに 筋肉に力を入れて収縮させる運動
即ち等尺性運動という運動法を行い、関節を傷めずに 
筋力の低下を防ぐ事ができます。


この様な場合もぜひ、当院に御相談下さい。









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