足底の痛みと腱鞘炎の関連

久しぶりに来院された女性の患者さんが、右足が内側が浮く感じで足が返り、
足底の外側だけが地面に着く感じで、「歩くと当って痛い」と訴えられました。

この方は、いつも手をよく使った後に左の母指の付け根の腱鞘炎－デュケルバン腱鞘炎－
を起こされ、通院されていました。
今回も、又、同じ症状が出てきている様です。

一見、全く関係の無い症状の様に見えますが、実は＜手のアーチ＞＜足のアーチ＞
という繋がりで、結びついているのです。



足のアーチ－内反・外反－は、足根中足関節（リスフラン関節）
を境に、前足部と後足部とで捻じれ方が違います。

手のアーチは、母指側のアーチと小指側のアーチで内反外反が逆になります。

この方の場合、右足の後足部が内反して親指側が浮いてきて小指側の足底に体重が掛かり
歩行痛を起こしたと思われます。

又、反対側の手は、母指側のアーチが内反を呈し、反ってくる事で、母指の腱に負荷が掛り、
腱鞘炎を起こしているのです。

横アーチを形成している骨のうち、アーチの形状を決めるのは、足は舟状骨と立方骨
手は大菱形骨と有鉤骨です。

これらの骨があるべき位置に矯正される様に　調整を行います。
調整は、内反・外反及び、アーチを形成する骨に付着する筋肉の腱の弾きによる調整、
骨そのものにアプローチする矯正にて行ないます。

この方の場合、右足アーチの矯正で、手のアーチが矯正されたのを
確認して頂いた後、念の為、左手のアーチの矯正刺激を加え、
手足共アーチが揃ったのと、症状が緩和されたのを確認して　
喜んで頂き、施術を終了しました。








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タグ：腱鞘炎　足底の痛み　手のアーチ　足のアーチ