SSブログ

脊柱の弯曲と腰仙角 [整体基礎理論]

反り腰や腰椎後弯などの脊柱の弯曲異常があると、仙骨が前傾・後傾します。

仙骨は 腰椎の下にある 三角形の骨で 先の仙骨尖が 尾骨に連結します。

下部腰椎と仙骨の連結部分で異常を起こし、どちらも、腰痛や脚の
痛みの原因となります。


仙骨の前後傾.jpg


反り腰は、脊柱を伸展させる働きのある大腰筋が過緊張すると起こります。
大腰筋は、腰椎のお腹側に始まり、大腿骨の小転子に停止します。

図の様に、大腰筋が過緊張すると、腰椎を前方に引き、脊柱は過伸展します。

又、腸骨筋が緊張して腸骨が前傾されると、脊柱起立筋が過緊張して、
脊柱は過伸展するのです。


反り腰 大腰筋.png


脊柱が過伸展すると、腰椎は前弯し、仙骨が前傾する為、
腰仙角は大きくなります

大腰筋に力が無くなると、或いは、脊柱起立筋が緩むと、脊柱後弯を招きます。

脊柱が後弯すると、腰椎は後弯し、仙骨が後傾する為、腰仙角は小さくなります
 
腰仙角.docx


腰仙角が大きくなると腰椎は前方に辷り傾向となり、
腰仙関節-腰椎5番と仙骨の関節-の痛みや、腰を反らした時の痛み、
脚の神経痛や痺れをひき起こします。
脊柱管狭窄症も、腰椎の前方への辷りにより起こる事が多いです。

腰仙角が小さくると腰椎は後方に凸し、椎間板にも後方へ押し出す内圧が掛る為、
椅子に坐っていても、負荷が掛る為に 痛みが発生し、
椎間板ヘルニアを起し易くなります。

前屈時や中腰による痛みや、脚の神経痛や痺れをひき起こします。


腰椎の前弯・後弯を矯正すると、腰仙角が調整されます

ひと口に 腰痛と云っても、腰椎前弯による腰痛と、後弯による腰痛は、
その病因病理から、発生する機序、治療法・対処法が異なります。

腰仙角の検査・観察を行い、どちらのタイプの腰痛かを見極めて、施術を行う必要があります








☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。


応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。

指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

  • 作者: 福富章
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m

  -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目 2018年3月29日発売です 新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓




岐阜市 マサゴ整骨院/福富健康院   058-252-3502 〔予約制〕 当院ホームページ https://ma35.net/ 

masagogaikan.jpg    

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 岐阜(市)情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 健康ブログ 整体へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 治療・治療師へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ



BLOGGERSへ






コメント(2) 
共通テーマ:健康

コメント 2

コメントの受付は締め切りました
ぷく

はじめまして。疑問に思ったので質問させていただきます。
貴殿のブログには股関節について小殿筋のことが書かれていないように思いましたがなぜでしょうか。私が自己療法で体を探っていたところ、脚の外旋側は内旋作用を持つ小殿筋が外旋に拮抗するために、強く働き(短縮し)癖がつき、このため、大腿骨頭が引き上げられ、ハマリが浅くなっているように思われます。痛みも出ます。
仰向けで膝を立てて膝頭を足の方向に引く操作、あるいは小殿筋筋そのものを緩めるアプローチが必要かと思ったのですが、手技研ではこれにアプローチしないのでしょうか?
わたしの誤りでしたらすみません。

by ぷく (2013-02-02 19:45) 

陽陵泉

ぷく先生、当ブログをお読みいただきありがとうございます。
ご質問頂いた件、
『バランス反射療法』においては、歪みを3つの系統に分類しております。
小殿筋の系統 の代表として、中殿筋の名称を利用して
ブログを書いております。

また、小殿筋の系統のポイントにより、その系統の相関連動を用いて
反射にて調整を行っています。

私も、この療法と出会うまでそうであったように、解剖書通りに
内旋・外旋を捉えると、
腸骨の前傾・後傾に伴う内旋・外旋と股関節の回旋、下肢の筋肉の
内旋・外旋が混同されてしまいます。

ぜひ、バランス反射研究会の公開セミナーに参加してみてください。
今の疑問が スッキリと解決されると思います。
by 陽陵泉 (2013-02-03 15:35)