利き手の逆側の肩のコリ・肩甲骨の周りの痛みが出るのはなぜ？

「パソコンや手仕事をする時によく使うのは右手なのに、
いつも肩や肩甲骨周りがコルのは 左なんです。何故でしょうか？」　
との質問を　しばしば受けます。

確かに、コリや痛みが　利き手の逆側出るパターンが多い様ですね。

右手でマウスを使う場合で説明しますと、肘を軽く曲げて外に開き、肩を前に出します。
こうすると、利き手側の肩甲骨の下角は　外側に開きます。

この場合、利き手の側の棘下筋、大円筋および大・小菱形筋が引き伸ばされて　
過緊張によるスパズム〔痙攣〕による痛みが出る事があります。
これは、利き手側にみられる現象です。

加えて、利き手側の肩甲骨が外旋した事による反射で　
逆側の肩甲骨の下は内側に閉じて、
肩甲骨の上外側にある　肩峰は外に開きます。

肩峰には僧帽筋が停止(付着)している為、肩峰が外に広がった分
僧帽筋の長さが引き伸ばされて過伸展が続く事により、筋肉に過緊張が続く事による　
スパズム〔痙攣〕が起ります。

『バランス療法』で云うところの
肩甲骨の内旋側が利き手でない側の場合に、
この現象が強く現れます。


又、肩甲骨の内側から上腕骨の大結節に付着している棘下筋も　
肩甲骨の下角が内側に移動する事で　引き伸ばされて　スパズムを起こします。

利き手の逆側の棘下筋のポイントを圧すると、圧痛が強かったり、腱を弾くと
その痛みにビックリする場所でもあります。

肩甲骨の内旋による僧帽筋と棘下筋の過伸展　イラストを見てください.doc


　

又、肩甲骨が内旋する時には、肩甲骨は回外し、肩甲骨内側縁が、背側に凸してくる為、
小菱形筋、大菱形筋が背側に引き上げられて過緊張を起こしてきます。

これらの筋肉のスパズムが続くと、関連椎骨の歪みが酷くなってきます。
胸椎の3番、4番、5番、6番といったところが、ローテーションを起こして　
横突起が背面に出る形で捻れてきます。

そうすると、椎骨間から出る脊髄神経が横突起の捻じれにより、
深部筋と共に持上げられる形で引き伸ばされてきます。
（よく、背中の片側が腫れたかのように盛り上がっている方が見えますね）

そうすると、
神経の直径が小さくなり、痛みや痺れが起きてくる様になります。

肩甲骨周りのコリのうちは
『腱はじき術』にて腱の痙攣を解消する事でも　楽になってきます。

痛みや痺れになってくると、もっと深部の筋肉にアプローチして　
椎骨のローテーションを調整する、或いは、
神経直の刺激を入れていく必要があります。

肩甲骨周りのコリや痛みは、当院の得意分野でもありますので、ぜひ、ご相談ください。









☆2015/12/11　私の初めての著書が出版されます。


応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る！－江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。

指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

• 作者: 福富章
• 出版社/メーカー: 自由国民社
• 発売日: 2015/12/04
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

どうぞ　皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m

　 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目　2018年3月29日発売です　新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓

痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト [ 福冨章 ]

• ショップ: 楽天ブックス
• 価格: 1,404 円

岐阜市　マサゴ整骨院/福富健康院　　　058-252-3502　〔予約制〕 当院ホームページ　https://ma35.net/　

　 　　


にほんブログ村


にほんブログ村


にほんブログ村

タグ：パソコンによる背中のコリ　マウス症候群　肩甲骨内側のコリ・痛み　背中の片側の盛り上がり