-万歳検査・4の字検査-で硬いと感じる側　－治療師と患者さんとの感覚のギャップ：岐阜市　マサゴ整骨院刊　健康小事典：SSブログ

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-万歳検査・4の字検査-で硬いと感じる側　－治療師と患者さんとの感覚のギャップ　[オリジナル理論] [編集]

15年？位前の事ですが、女性週刊誌の読者投稿コーナーのページに
目が留まりました。

そこには、当時　行っていた手法とよく似た手技研・無痛療法系の施術を
他府県の先生が御自身の施術所の宣伝チラシにされた画像だったからです。
それは、患者さんの施術の前後に撮影した　万歳検査の比較写真でした。

「同じ服で、わざと変化したようにつくっているだけなんでしょ」
との　チラシへのコメントも書かれてありました。

勿論、この-万歳検査-による変化は、記載の　わざと　では無いのですが、
術者が両手を引っ張り上げて、肘の伸び具合の左右差を指摘する為、
施術者がワザと作っている様に誤解を受け易いのです。

実際に、施術の際に、両上肢を挙上しながら、手の上り難い側の解説をしても、
「自分で伸ばせば、ほら、こんなに伸びますよ!」
「却って、こちらの方が伸ばし易いのでは？」
と、患者さん側から、縮む側を　しっかり伸ばしてい無いのでは? 等の誤解を招き、
伸ばせなくないわよ　こんなに　伸ばせるわよ!　と　縮む側を　ビシッと伸ばされる
自己アピールをされ、-万歳検査-に反論される事を　経験してきました↷

そんな状態で、施術後に手が伸びて揃ったね♪?　と言っても説得力ゼロです・・

手技研系の施術前後に行う万歳検査や4の字検査では、
この様に治療師が関節が硬いと感じる側が
臨床において、患者さんの感覚と食い違う事が、しばしばありましたので、
検査や比較写真での患者さんへの説明は、20年近く行っておりません。

その後、研究を重ねるに従い、治療師が受者の力を抜かせ　
軽く動かして万歳検査で伸びないと判定した側は、
患者さん自身が力を入れて伸ばすと、逆側より伸びる事が分かりました。

施術者が行う検査は筋肉の緊張バランスを診ているのであって、患者さんが
自分で動かす場合は、筋出力バランスの差が表れるのです。

従って、
施術者の検査も間違いでは無いし、患者さんの感覚も正しいのです。
くれぐれも、うさんくさいとか怪しい治療ではないですよ(笑)

施術者が動かすのと、自分で動かすのとでは結果が違うのは、
ゆっくり軽く動かしたのと、力を入れて動かすのとでは、
検査の結果が真反対になるからです。

股関節の外旋の可動の左右差を診る4の字検査でも、股関節を外に開き易い側、
即ち、施術者が外旋し易いと感じる側が、患者さんが外旋し難い側であったり、
外旋時の痛みを感じる側であったりします。

むしろ、施術者が外旋していると感じる側は外旋筋が緊張し、
内旋筋が緩んでいる為に、患者さんは内旋がし易いと感じ、
内旋筋が緊張していて施術者が硬いと感じる側は、
患者さんは外に倒し易いと感じるのです。

これが、私が臨床の中で発見した『筋出力の法則』の
筋肉は緩んでいる方が筋出力が大きくなるという考えで説明がつきますね。

施術も、筋出力の大きい方向には、自然な可動を超えるストレッチの様な動き
をしても体は整います。

例えば、手首を伸ばす筋肉が緊張している場合、
掌側に曲げてストレッチすると、屈筋が収縮すると共に
手首を伸ばす筋肉がストレッチされて緩みバランスが取れるからです。

その一方、筋出力の小さい側に動かす時は、可動を超えると歪みを作るので、
注意が必要です。

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