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筋腹への刺激と 腱への刺激の目的  [整体基礎理論]

前々回の 当ブログにて

https://ma-35.blog.ss-blog.jp/2012-11-29
 
「同じ筋肉においても、力を付ける目的で押圧する時は筋腹を用い
筋肉を緩める目的でするのは、腱を用いて弾いたりストレッチして刺激する
と、上手く その目的を達せられる」 との事を書きました。


それは、
「筋腹を用いて 左右両側を押圧調整すると弱い側の筋肉に力が付くから、
筋肉を緩める目的で行うには、腱を用いて刺激した方が良い」と言う様な内容です。

反り腰タイプの方には、〔重心系〕の屈筋の緊張側を緩めると良い
と言う法則通り、重心系の屈筋の筋腹のポイントを 左右で押圧して調整すると、
[筋の弛緩側に力が付いてしまう為、さらに腰椎が前弯して、反り腰が酷くなってしまう]

逆に、重心系の伸筋の 筋腹のポイントを左右で押圧して調整すると、
[筋の弛緩側に力が付く為、腰椎の過剰前弯が解消されて反り腰が改善される]
という事が実証されています。



従って、腱の痙攣による急性傷病の場合に、筋肉を緩める目的で使うには 
腱はじきの刺激が適しています。
 

臨床においては、寝違いやギックリ腰、足の痙攣等の急性傷病や、
五十肩、テニス肘、顎関節症、腱鞘炎等の運動器系の疾患においては 
筋肉の緊張 または 拘縮により症状が出ている事が殆んど の為、
筋肉を緩める目的で腱に刺激をすると効果的です

それに対して、慢性腰痛、坐骨神経痛・椎間板ヘルニア等の神経に異常をきたすもの、
脊柱後弯の歪み、の他、運動器系の中でも 内転筋の力が無い為に 
変形を来した 膝関節症 等は、筋肉に力を付けて骨格を正常に支えられる様に
する必要があります。
自律神経に作用させる場合も同様です。

この他の、慢性傷病の殆んどは、筋肉の弱りにより起きている
と言っても過言ではなく力をつけて整える必要性があります。

これらの場合は、筋肉に力をつけてバランスを取る事が必要なので、
筋腹を用いて押圧調整をしなければならないのです

たぶん、これは、刺激の受容器が筋肉と腱とでは異なり
反射をおこす伝達経路が異なる事によると 思われます。

逆に、足が攣った時に緩い圧で押圧していても、なかなか緩みません が、
グッと足を反らせてストレッチをすると直ぐに緩和される現象に代表される様に、
急な痛みや突っ張り、運動制限等には、腱への刺激が効果的で、即効性があります

この他、外力が加わって傷めた場合のほか、ずっと中腰で作業し続ける
椅子に坐って背中を丸めてパソコンを操作し続ける、マウスを使い続ける
同じ動作を繰り返す等でも、筋肉に持続的に負担が掛かる事で
痙攣を起こし、急性様の症状が発生する事が多いのです。

この様な場合にも、〈腱はじき〉や ストレッチ等の刺激が有効です

当院では、この様に、症状、部位、慢性急性の別 等の状況に合わせて
刺激部位、刺激方法を変えて対応しております









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