肘を伸ばすと 肘の後側が痛い

私の左肘 が-肘を伸ばすと後ろ側が痛い-状態になったのですが、
肘の後ろ側の伸展機構[腕尺関節]に問題が生じていると思われます。

肘関節の後側は、尺骨の肘頭が上腕骨の肘頭窩にハマり込む形で、
連結していますが、肘の屈曲が筋肉により制限されるのに対し、伸展は骨同士が
ダイレクトに衝突してしまう過伸展になり易い構造となっています。

私の場合、元々外反肘だったところに、腱を弾く等の治療をする無理が重なり、
左肘の尺側と後側に痛みが発生し、肘を伸ばす時に〝ボキッ〟と音がする様になり、
伸ばす時に引っ掛かり、弾発肘といった感じの動きになってきました。

着替えの袖を通すのが苦痛になってきており、
このままにしておくと、変形性肘関節症になり、肘が伸び難くなりそうです。

肘関節の伸展における肘の後側の痛みの場合、
上腕三頭筋の内側頭・肘筋等の調整がカギになってきます。

肘関節の伸展において、
後方の関節包、後方脂肪体の挟み込みが起り、
脂肪体は肘頭の侵入により肘頭窩を越えて　近位に移動して、三頭筋内側頭の
深部に入り込んできます。

この時に、この動きを許容し、脂肪体、後方関節包の挟み込みを防止する
働きがあるのが、上腕三頭筋の内側頭で、外傷による拘縮や、この筋肉に
負担を掛け過ぎた事での痙攣により、内側頭の柔軟性が欠如すると　
脂肪体・関節包のインピンジメントによる障害が発生し、
伸展制限が起り、伸展痛が発生すると言うものです。

又、肘関節包より起始する　肘筋の線維は、インピンジメントを防止するのと
同時に、後外側部の　関節包を緊張させて　その安定性に関与しております。

即ち、深部筋として関節の動的安定に働いており、
この筋の異常も肘の伸展時の異常に関与してくるのです。

上腕三頭筋の内側頭も、起始部は深部に当たるので、
長頭腱・短頭腱との共同腱に合流する手前、
肘頭の近位、やや内側辺りで腱を弾いて緩めます。
肘筋は上腕骨外側上顆の後方にて腱を弾いて緩めます。　

又、肘の後側は、手のアーチとも相関しております。

中手骨のアーチが潰れて指が広がる側は、支え手構造となるため
伸筋の筋出力が大きくなることで肘が過伸展し易く、
インピンジメントによる障害が発生し易い為、
手のアーチ・アーチにかかわる筋肉を調整する施術も必要となります。


二週間後
今迄、患者さんに行ってきた事を基に、いろいろ試しながら自分の肘を弾いております。
それに、手のアーチ調整法　も、独自に研究して使っております。
その成果により、少しずつ肘が伸びる様になってきて、痛みも減少し、
二週間たった現在、伸ばす時に音はするものの、音に伴うビックリする様な痛みは無くなり、
肘が伸ばせない感じも　ずいぶん改善してきました。

どうやら、変形性関節症への移行は、食い止められそうです。

五十肩になって　腱はじき　を編み出した時の様に、今回も自分の身を以て　
工夫して試した事を、今後の臨床にて、患者さんに活かせたら良いなぁ　と思っております。

〚追伸〛

自分自身の体験により、手のアーチが肘の症状と密接にかかわるという考えに、
確信をもてました。　
手をついて肘の後ろ側が痛いのは、伸筋の筋出力が大きくなる
左側が多いですね。

このことは、〖筋出力の法則〗として本で発表します。








☆2015/12/11　私の初めての著書が出版されます。


応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る！－江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。

指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

• 作者: 福富章
• 出版社/メーカー: 自由国民社
• 発売日: 2015/12/04
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

どうぞ　皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m

　 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目　2018年3月29日発売です　新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓

痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト [ 福冨章 ]

• ショップ: 楽天ブックス
• 価格: 1,404 円

岐阜市　マサゴ整骨院/福富健康院　　　058-252-3502　〔予約制〕 当院ホームページ　https://ma35.net/　

　 　　


にほんブログ村


にほんブログ村


にほんブログ村

タグ：肘の痛み　変形性関節症　肘の関節音