藤本蓮風先生の鍼の刺激と手技研系療法との類似点 [鍼灸と整体]
私が手技の施術をメインとする 以前は、
鍼・灸を取り入れて施術を行っておりました。
その頃は、奈良の藤本蓮風先生が主宰される『北辰会』で
勉強させて頂いておりました。
中医理論に基づく、北辰会の独特の体表観察や問診・触診・舌診・脈診を
勉強させて頂きました。
それは、他の鍼灸法とは違い、
明快な理論の上に成り立っており、卓越したものであると感じておりました。
手技の道に入った今でも、自然の原理・体の捉え方・体表観察・刺激の入れ方
など、参考にさせて頂いており、患者さんにお話ししております。
私の行っている『手技研』の考えや施術法と、北辰会流の鍼は、
理論は、ドイツ医学と中医学と 全く相反するものに基づきながら、
かなり似通っていると思います。
先ず、今回はその刺激についてです。
北辰会の鍼は、体表観察や問診・触診・舌診・脈診により
得られた情報により、弁証を行い、証をたて、
配穴を決め、1~3本の鍼をもって、気血の調整をする方法でした。
鍼は、刺す というよりは、引っ掛かっている という位の刺激で
置鍼する 事が多かった様に思います。
鍼は深く刺すもの、痛い所に刺してもらうもの というのが、
世間・鍼灸師の認識で、加えて、沢山打つと
丁寧だと喜ばれるという要望のなかで、全ての常識を覆す方法は
正に革新的なものでした。
手技研系の整体・調整も、皮膚に触れる位の刺激、呼吸に合わせて
関節を動かすだけの刺激であり、当時バラエティ番組で取り上げていた、
ボキッと関節を鳴らしたり、悲鳴を上げる様な荒っぽい施術というのが
整体のイメージ にある中で勉強を始めてから、
こちらも、革新的で魅力的で、20数年傾倒しております。
ただ、当初、この様な軽い刺激、訳の解らない事で治る訳がない
と 思われた患者さんが多くおられたのも事実で、
「先生、もっと 強く押してくれ、痛い方を引っ張ってくれ」
と言われる始末で、苦労をしました。
『手技研』系の講習会で、刺激というものの本質を認識してから、
表層(皮膚表面)の刺激が、刺激の受容器が深部と異なる為、
軽い刺激の及ぼす作用が深部に与えた時と逆になる事と、
皮膚の刺激は、大脳・視床下部に届き、深部の刺激は小脳を介しての反射が起こる
事を学びました。
即ち、自律神経が絡んだり、慢性化した傷病は、
皮膚の軽刺激により正中を出す調整を行い、
筋・関節の傷病は、深部にストレッチや〝弾く〟刺激を入れる
と言う 使い分けができます。
例えば、急に足が攣った時などは、ゆっくり調整するより、
筋肉をストレッチした方が早いですね。
そう、深部刺激は、小脳介在の反射を起こすので、
反射の起こる速度は早く大きいのです。
ただし、精密さは欠くので、神経系のコントロールには向きません。
随分昔の事で詳しくは覚えてないのですが、
蓮風先生が、「必要がある時は、深く刺す事も必要である」と言われ、
長い針で即刺即抜されるのを見せて頂いた記憶があります。
蓮風先生や森原・藤原先生の如く天才・達人には足元にも及びませんが、
私も、臨床経験25年を経る中で、
ようやく、表層と深部の使い分けが 出来る様になってきたと思っております。
☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。
応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。
どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目 2018年3月29日発売です 新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓
岐阜市 マサゴ整骨院/福富健康院 058-252-3502 〔予約制〕 当院ホームページ https://ma35.net/
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鍼・灸を取り入れて施術を行っておりました。
その頃は、奈良の藤本蓮風先生が主宰される『北辰会』で
勉強させて頂いておりました。
中医理論に基づく、北辰会の独特の体表観察や問診・触診・舌診・脈診を
勉強させて頂きました。
それは、他の鍼灸法とは違い、
明快な理論の上に成り立っており、卓越したものであると感じておりました。
手技の道に入った今でも、自然の原理・体の捉え方・体表観察・刺激の入れ方
など、参考にさせて頂いており、患者さんにお話ししております。
私の行っている『手技研』の考えや施術法と、北辰会流の鍼は、
理論は、ドイツ医学と中医学と 全く相反するものに基づきながら、
かなり似通っていると思います。
先ず、今回はその刺激についてです。
北辰会の鍼は、体表観察や問診・触診・舌診・脈診により
得られた情報により、弁証を行い、証をたて、
配穴を決め、1~3本の鍼をもって、気血の調整をする方法でした。
鍼は、刺す というよりは、引っ掛かっている という位の刺激で
置鍼する 事が多かった様に思います。
鍼は深く刺すもの、痛い所に刺してもらうもの というのが、
世間・鍼灸師の認識で、加えて、沢山打つと
丁寧だと喜ばれるという要望のなかで、全ての常識を覆す方法は
正に革新的なものでした。
手技研系の整体・調整も、皮膚に触れる位の刺激、呼吸に合わせて
関節を動かすだけの刺激であり、当時バラエティ番組で取り上げていた、
ボキッと関節を鳴らしたり、悲鳴を上げる様な荒っぽい施術というのが
整体のイメージ にある中で勉強を始めてから、
こちらも、革新的で魅力的で、20数年傾倒しております。
ただ、当初、この様な軽い刺激、訳の解らない事で治る訳がない
と 思われた患者さんが多くおられたのも事実で、
「先生、もっと 強く押してくれ、痛い方を引っ張ってくれ」
と言われる始末で、苦労をしました。
『手技研』系の講習会で、刺激というものの本質を認識してから、
表層(皮膚表面)の刺激が、刺激の受容器が深部と異なる為、
軽い刺激の及ぼす作用が深部に与えた時と逆になる事と、
皮膚の刺激は、大脳・視床下部に届き、深部の刺激は小脳を介しての反射が起こる
事を学びました。
即ち、自律神経が絡んだり、慢性化した傷病は、
皮膚の軽刺激により正中を出す調整を行い、
筋・関節の傷病は、深部にストレッチや〝弾く〟刺激を入れる
と言う 使い分けができます。
例えば、急に足が攣った時などは、ゆっくり調整するより、
筋肉をストレッチした方が早いですね。
そう、深部刺激は、小脳介在の反射を起こすので、
反射の起こる速度は早く大きいのです。
ただし、精密さは欠くので、神経系のコントロールには向きません。
随分昔の事で詳しくは覚えてないのですが、
蓮風先生が、「必要がある時は、深く刺す事も必要である」と言われ、
長い針で即刺即抜されるのを見せて頂いた記憶があります。
蓮風先生や森原・藤原先生の如く天才・達人には足元にも及びませんが、
私も、臨床経験25年を経る中で、
ようやく、表層と深部の使い分けが 出来る様になってきたと思っております。
☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。
応援よろしくお願いします
「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」
江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。
指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ
- 作者: 福富章
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m
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お蔭様にて、腱弾きに続き、筋捩り調整も、オファーを頂き商業出版でき 当院のオリジナル施術法―第2作目 2018年3月29日発売です 新刊タイトル 「痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト」もぜひご一読下さい。 タイトルをクリックして頂けますと、楽天ブックスに飛びます↓
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,404 円
岐阜市 マサゴ整骨院/福富健康院 058-252-3502 〔予約制〕 当院ホームページ https://ma35.net/
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