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筋・骨格系の傷病と 神経の症状 [傷病と整体]

「痛み」を訴えられる場合、大きく分けて筋肉に関わる痛みと、神経の痛み
に分けらます。

筋肉に関わる痛みの場合、筋肉そのものが損傷したものと、
筋肉のアンバランスによるものがあります。

筋肉そのものの問題の場合としては、「筋違い(すじちがい)」や「肉離れ
腱損傷」がありますが、これらも素因として、筋肉のアンバランスがあった所に、
運動や動作をした事で発生するケースが多い様です。

先日、体育の授業のハードル走で「右足を傷めた」と言って学生さんが来院されました。
特に右の外果の上10cm位の長腓骨筋の停止腱にきつい痛みが生じていました。

本人さんは、着地した時、自分ではさほど捻じった感じは無かったのに、
段々痛みが強くなり、数時間後には足を引きずる様になった様です。

仰向けに寝てもらうと、右の爪先が捻じれながら外(床方向)に 大きく倒れていました
自分で捻じった感じは無くても、関節は外に捻じれており、
外踝の上あたりに負荷が掛かる形になった訳です。

この場合は、痙攣様に拘縮していた長腓骨筋腱を 〈腱はじき術〉にて緩めると共に、
足のアーチや捻じれの調整をしました。
すると、翌日には、普通に歩行が出来ようになり、本人さんが希望していた
習い事のバレエの通し稽古も、苦痛無しにこなせたようです。

このように、損傷した筋・腱そのものと、そのベースとなっている歪みを調整すると
良い場合が多い様です。

筋肉のアンバランスで障害が起きている場合は、伸筋と屈筋のアンバランスにより
関節の動きが悪くなったり、動く軌道がズレる場合が殆んどです。

例えば、伸筋が緊張すると 関節は伸展位となりますが、自分で関節を伸展させようとすると
伸展し辛くなります。代わりに、曲げる力は良く働きます

即ち、筋肉が緊張すると その筋出力(筋肉がその機能を発揮する力)は低下します。
伸筋緊張の場合は伸展する力が低下し、屈筋緊張の場合は屈曲する力が低下するのです。

関節の動きの異常・動かしての痛みの場合は、変形している場合を除き、
筋のバランスを調整する事で改善されます。


神経の症状の場合、神経痛痺れに分けられます。
神経の血流が悪くなると痛みが生じ、血流がストップしてくると痺れ、さらに麻痺へと
進んでいきます。 現在 感じしておられる程度・範囲が少しでも要注意です。

筋肉性のものと違って、原因は厄介な事も多く、慎重に対処する必要があります
特に、痺れの場合は、重篤な疾病による事も多いので、病院にて検査を受けられてからの
来院をお勧めします。何年も前の検査結果の場合も同様です。

脳脊髄性などの中枢性のものが疑われる場合は、速やかに専門の検査や
治療を受けられる必要性があります。

それ以外でも、椎間板ヘルニア脊椎管狭窄症変形性関節・脊椎症による骨棘等により、
明らかに神経に圧迫症状が起きる事で、神経の流れをストップさせている場合は、
〈アーチバランス整体〉にて、手足のアーチと背骨の椎骨を 
細かく慎重に調整する事で徐々に改善される事も多いですが、
神経の回復には時間と根気が必要です

「ほんの僅かですから」とか「先の方だけで大した事はないですから」等、
御本人さんが何年も痺れが続いているのにかかわらず、
その重大性の認識がされていない方も多いようです。

事前に予約を取られずに当日に「今すぐの治療」を要望されたり、
「忙しいので治療時間を短く」、「数回の通院で治して欲しい」、又、
「健康保険を使って接骨の治療で何とか直して欲しい」等と
無理難題を言われる方が度々ありますが、悪化させる危険を伴うのでお断りしています
この、痺れへの、施術者側と患者さんの認識のズレへの対応は どこも課題点のようです。
当院は、一度も、「一回で治す」などの回数の事で宣伝した事はありません。 
しかし、回数を掲げておられる整体院の宣伝を目にされた方が混同されてか
「整体は1回か 酷いものでも3回位で治るんだろう?」
来院されてもいないのに「どれくらいで良くなるか?」
のとの問いをされてこられます。

急性の 捻挫や肉離れ、単純な程度のぎっくり腰などと違って 個人差が大きく 
お答えしにくいのも事実です。 
電話だけでの質問では尚更です。
問診や原因の解明、良くなる迄の期間の予測なども治療技術と考えます
その為、電話による 御返答や無料相談は行っていませんので、
御了承頂きたく存じます。


ただ、痺れや神経痛の場合でも、
筋肉のアンバランス・骨格の傾きや捻じれによって
神経が引っ張られたり捻じられたりする事で
神経の直径が狭くなって発生している場合も多くみられます。
この場合は予想外に順調に早く回復される事もございます

先ずは、しっかりとお時間を作って頂き、何回か施術を受けて頂く事で、
原因はハッキリしてくると思われます。

少し前から、ぎっくり腰で右仙腸関節を傷められてから、脚にも痺れや痛みが生じて、
来院されている方が見えます。
病院では、L4-L5間のヘルニアの診断だそうです。

腰やふくらはぎの痛みの為、仰向きで脚を伸ばしたり、うつ伏せで寝る事もままならず、
寝返りや歩行もできなかったのが、数回の施術で楽にできるようになってきています。

ただ、「痛みは楽になったが、腰を伸ばすと右脚に強い痺れがあるのが取れない!」
と嘆かれていますが、神経を直撃で圧迫しているヘルニアの場合は
すんなりと行かないのは事実です。

医学的には、神経が一回損傷されると、修復されるには3ヶ月程度 要すると云われています。
神経直撃型でなくても、数ヶ月位の回復期間が必要なのです

しかし、病院の神経ブロックでも、反って悪化していたのが、
「痛みが取れ動けるようになった」 と喜んで頂いております。


別の方は、首を傷められ通院されておりますが、頚を動かすと
ズキンと顔をしかめる位の痛みは無くなり、痛みを感じる事は殆んど無くなったものの、
耳の後ろの痺れはなかなか取れてきません。

しかし、1ヶ月位経って、施術後に運転する時に、明らかに痺れを感じない時も
出てきている との事で、精神的にもゆとりをもたれ、痛みや痺れの増強傾向として、
仕事の姿勢を自分なりに訂正すると程度がましになる との、御自身でも分析され
てこられて、セルフケアのポイントも掴まれてきておられます。

この様に、
痺れや神経痛は、しっかりと体と向き合って治していく必要がありますので、
時間を作られ、ある程度 気長に施術を受けられる事を お願いします。




尚、〈アーチバランス整体〉〈腱はじきコース〉は、健康保険の対象外です。
急性の場合でも、症状・状態によっては、整体施術、整体併用のみの対応
となりますケースも有りますので、御了承下さい。






☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。


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岐阜市 マサゴ整骨院/福富健康院   058-252-3502 〔予約制〕 当院ホームページ https://ma35.net/ 

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